ナスタチウムの距(きょ)の話:パート2

距が2つあるナスタ
ナスタチウムには,品種によって「距」のあるものと無いものとがある事は前回お話しました.ここでは,たぶん一種の奇形と思われますが,距が2つあるナスタを紹介します.品種は「ジプシー・リズム」で,クネクネと茎が伸びていくタイプ,花は半八重です.(写真は2001/5/5撮影)

2つの距が見つかったジプシー・リズム全体像

2つの距のあるツボミ.ジプシー・リズムに乗って踊っているよう!?

超八重ナスタ・ダージリン・ダブルには距があった!?
ダージリン・ダブルが咲いたので,何気なく毎日眺めていたのですが,どうも変な形の花が多いのです.花弁が1枚上にひらりと出ていたり,なんだかひねくれた咲き方をしているように見えたり….そんな中,光っているものを発見,よく観察したらなんと!距から出ている蜜だったのです.慌てて他の花を見ると,なんとどの花にも距が付いているのです.いや~,驚きました.他の超八重ナスタ(ヘルマン・グラショフ,マーガレット・ロング)には一切このような距は見られないだけに不思議です.

ダージリン・ダブル 左の2枚は距から蜜が噴出しているところ.

ツボミにも同様に距が見られ,距の形も様々で個性がある.

参考までにヘルマン・グラショフ(写真左)にもマーガレット・ロング(右)にも距は見られない.